ミスターガラスとスプリット、アンブレイカブルの繋がり・関係性を解説ネタバレ!

映画「ミスター・ガラス」は日本では2019年の1月18日に公開されます。

ミスターガラスはブルース・ウィリスとジェームズ・マカヴォイ、サミュエル・L・ジャクソンの豪華キャストが共演することでも話題の作品です。

ミスターガラスはM・ナイト・シャマラン監督のアンブレイカブルとスプリットのその後を描いた映画です。

なのでこの2つの作品を観てないと映画を観に行っても話がちんぷんかんぷんになる可能性が高いです。

ミスターガラスは一応アメコミが原作ですが、アクション要素はそこまで強くなくサスペンス要素が主体の作品になると思います。

前作のアンブレイカブルとスプリットがそうでしたからね。

スーパーヒーローのアクション映画と言えばマーベルのアベンジャーズがありますが、作品のテイストは全く異なります。

ミスターガラスはアベンジャーズのように悪を倒せば終わりといった単純なストーリーではなく、キャラの心理描写や複雑な設定、謎解きを楽しむサスペンス・スリラー映画です。

ミスターガラスはアメコミの世界観にリアルさを追求しているのが特徴で、どちらかというとダークナイトやNetflixのオリジナルシリーズ「マーベルデアデビル」に雰囲気が似てますね。

ダークナイトやマーベルデアデビルよりもさらに現実の物語に落とし込んだ感じの作品なのでアメコミが苦手な人でもミスターガラスは楽しめる作品だと思います。

今回は前作のアンブレイカブルとスプリットのおさらい(復讐)をしながらミスターガラスがどんな映画なのか解説していきます。

アンブレイカブル、スプリットとの繋がり・関係性について

今作のミスターガラスと前作のアンブレイカブルの繋がりを話す前にまずはアンブレイカブルとスプリットの時系列や関係性について話しておきたいと思います。

アンブレイカブルは2000年にアメリカで公開された映画で、スプリットは2017年に公開された映画になります。

時系列的にはスプリットはアンブレイカブルの15年後を描いた設定の作品になっています。

しかし前作のスプリットではメインのシナリオでアンブレイカブルの主人公だったデヴィッド(ブルース・ウィリス)は登場しません。

そのためスプリットはアンブレイカブルの正式な続編ではなくあくまでもクロスオーバー作品としての関係性になります。

ですがブルース・ウィリスがスプリットの映画でちょっとだけ出演するシーンがあります。

それはスプリットの最後のレストランのシーンで女子高生誘拐事件のニュースを見て客の女性の一人が15年前に起こった事件の事を思い出します。

“たしか犯人のあだ名があったはずなんだけど…”と記憶を思いかえしている時に

隣の席にいたブルース・ウィリス演じるデヴィッドがその女性に向かって“ミスターガラス”だと教えるシーンは鳥肌が立ちました。

15年前と変わらないブルース・ウィリスの大学のアメフトスタジアムの警備員のジャンパー姿はアンブレイカブルを見ている視聴者にとっては懐かしかったです。

いまだに悪を感知する能力で、悪者に正義の鉄槌を下しているのか気になります。

そしてアンブレイカブルの正式な続編としてM・ナイト・シャマランが制作したのがスプリットから数年後を描いた今作の「ミスターガラス」になります。

あらすじ

ミスターグラスは正義のヒーロー「デヴィッド・ダン」と悪のビースト「ケビン・ウェンデル・クラム」との対決を描いた作品です。

物語はフィラデルフィアにある政府の極秘研究施設にデヴィッド、ケビン、イライジャの3人が収監されているシーンからスタート。

ブルース・ウィリス演じるデヴィッド・ダンは列車の脱線事故でもかすり傷ひとつ負わない鋼の肉体と怪力の持ち主で、他人に触れるだけで犯罪を見抜く能力も持っています。

一方のジェームズ・マカヴォイ演じるケビンは解離性同一性障害の多重人格で、

中でも24番目の人格のビーストはショットガンでも貫通できないほどの強靭な肉体と垂直な壁をよじ登る人間離れした身体能力を持っています。

まさにその姿はマーベルコミックスのハルクみたいです。

ケビンは相変わらずビーストを目覚めさせるために誘拐を続けていて、チアリーダーの女子高生たちをどこかの地下施設に監禁しているシーンがあります。

前の作品のスプリットでケビンに誘拐されて無事生還したケイシー・クックもミスターグラスに引き続き登場しています。

ミスターグラスではデヴィッドが偶然街中でケビンとすれ違うことで彼の犯している悪事をビジョンとして見てしまった事がきっかけで2人の人生が交錯します。

ちなみにこの2人の出会いにはイライジャ・プライスが深く関係しています。

イライジャ・プライスは「アンブレイカブル」でブルース・ウィリスを正義のヒーローとして覚醒させた人物です。

ですが、そのために何百人もの人の命を奪いアンブレイカブルでは最後に重度精神障害者施設に収監されてしまいます。

作品タイトルにもなっているミスターグラスはサミュエル・L・ジャクソン演じるイライジャ・プライスの事を指しています。

なぜ彼がそう呼ばれているのかと言うとネタバレになりますが、

骨形成不全症という難病を子供の頃から患っていて、100回近くも骨折するほどのもろい体を持って生まれ為皮肉を込めて“ミスターグラス”とあだ名が付けられました。

ミスターグラスではまさにそのイライジャ・プライスが主役となった映画です。

とにかくイライジャは正義のスーパーヒーローへの憧れが尋常ではなく、

シリーズ1作目のアンブレイカブルではデヴィッド(ブルース・ウィリス)に異常なほど執着してました。

デヴィッドの妻のオードリーに接触したり、職場にいきなり押し掛けるなどその姿はまさにストーカーでした。

ミスターグラスではスーパーパワーを持つ正義のデヴィッドと悪のビーストが激突するシナリオを陰で操り、自分自身も“スーパーヒーロー”としての力を手に入れるのがミスターグラスの今回の目的だと思います。

登場人物(主要キャスト)

ここからはミスターガラスの主要な登場人物をキャスト情報も合わせて紹介していこうと思います。

デヴィッド・ダン|不死身の肉体を持つ男

ブルース・ウィリス演じるデヴィッド・ダンは映画「アンブレイカブル」の主人公

今作のミスターガラスでは悪のビーストであるケビン(ジェームズ・マカヴォイ)と対決することになります。

アンブレイカブルではデヴィッドは131人が死亡した列車事故での唯一の生存者で、列車事故の後にアトリエを経営するイライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)という見知らぬ人物から直接、会いたいという手紙を受け取ります。

(まさかその事故がイライジャの仕業だったとはその時のデヴィッドは知る由もありません。)

イライジャのアトリエを息子と一緒に訪れたデヴィッドはおかしな質問ばかりしてくるイライジャに不信感を覚えます。

それ以降も執拗にデヴィッドに付きまとうイライジャ…

イライジャは事あるごとにデヴィッドに“ヒーローとして正義をなせ!”と迫ります。

さらにデヴィッドはイライジャの言葉が気になり自分の過去を調べてみると人生で一度も病気や怪我をしたことがない事実が判明します。

すると次第にデヴィッドの心にも変化が表れます。

“自分は何のために生まれてきたのか?”と自問自答して葛藤しながら少しずつヒーローとして目覚めていきます。

そして真夜中に正体を隠してフィラデルフィアの街を徘徊するようになりビジランテ活動で法が裁けない犯罪に自ら制裁を下すようになります。

するとメディアが“正体不明のヒーロー”としてデヴィッドの活躍を取り上げるようになり、

子供を救出した事件では新聞の見出しに大々的に掲載された事で街の市民にその存在を広く知られるようになります。

デヴィッドの能力

ここではデヴィッドの能力について解説していきます。

映画「アンブレイカブル」でデヴィッドは人生で一度もケガした事が無い鋼の肉体の持ち主として登場します。

大学のアメフトチームでスーパースターだったデヴィッドは学生時代デート中に交通事故にあってしまいます。

しかし彼は全くの無傷で、車内に閉じ込められた恋人のオードリーを変形したドアを素手でこじ開けて救出します。

さらには列車脱線事故では唯一の生存者で、かすり傷一つなかったことから、その場に駆け付けた医師や記者、犠牲者の人間から疑惑の目を向けられる事になります。

後にその列車脱線事故がミスターガラスのイライジャが引き起こした人為的なテロ事件だと判明します。

映画「アンブレイカブル」ではイライジャに惑わされた息子のジョセフがある朝、ダイニングでデヴィッドに向けて銃を向けるというショッキングな出来事が起こります。

ジョセフは父親がスーパーヒーロだと信じてそれを証明したかったようです。

その時はデヴィッドが“もし撃てば大変なことになるぞ”と今まで息子ジョセフに見せたことが無い凄い剣幕で説得して何とか事なきを得ました。

でももしあの時息子のジョセフが引き金を引いたとしてもデヴィッドは不死身の体を持っているので無傷だったと思いますけどね。

さらにデヴィッドは怪力の持ち主で見た目は筋肉ムキムキというわけではなく普通の中年のおじさんなのですが、ベンチプレスで160kgを上げているシーンが映画「アンブレイカブル」の中で描かれています。

そして最後の“悪を感知する力”こそがデヴィッドがスーパーヒーロとして目覚める大きな理由になります。

デヴィッドは他人の体に触れるだけで、その人間が犯した罪のビジョンが見えるという特殊能力を持っています。

それは街中ですれ違う時にちょっと体が触れただけでもその人間が罪を犯していれば悪を感知する力が発動します。

その能力を使ってフィラデルフィアの夜の街でクライムファイターとしてビジランテ活動を開始し法で裁かれていない隠れた犯罪者に正義の裁きを下します。

そして最後に紹介するデヴィッドの特殊能力として念力(サイコキネシス)があります。

アンブレイカブルではテーブルの上の新聞を念力で動かして息子を驚かせます。

ケビン|24の人格を持つ男

ジェームズ・マカヴォイ演じるケビンは幼少時に虐待に近い母親の教育によって別人格を宿している解離性同一性障害です。

ケビンは様々な別人格を持っていて女性の人格「パトリシア」や子供の人格「ヘドウィグ」、

強迫性障害で極度の潔癖症の人格「デニス」など前作のスプリットの映画の中では次々に人格が入れ替わっていきます。

ケビンは全部で24の人格を持っており、中でもビーストという凶悪な人格はマーベルのハルクのような凶暴な性格とパワーの持っています。

スプリットの映画ではジェームズ・マカヴォイが別人格を一人で全部演じるわけですが、その演技が凄過ぎてまさに“ザ・マカヴォイ”映画という感じでしたね。

ウォンテッドで初めてジェームズ・マカヴォイを見た時は“誰なの?”って感じでしたが今ではハリウッド映画で欠かせない俳優だと思います。

最近見た映画ではシャーリーズ・セロンと共演したアトミックブロンドでの演技が素晴らしかったです。

今作「ミスターガラス」ではケビンの中の一番凶暴な人格の“ビースト”がアンブレイカブルの主人公で不死身の肉体を持つデヴィッド(ブルース・ウィリス)と直接対決します。

ケビンは幼い頃に経験した母親による虐待で、心に大きなトラウマを抱えています。

しかし多重人格障害がきっかけで皮肉にもケビンの脳の潜在能力が解放されてしまいビーストという“スーパーパワー”を手に入れいます。

映画「スプリット」では罪のない女子高生を生贄として食べることでビーストに変身できます。

なので続編のミスターガラスでも再びチアリーダーの女子高生達を誘拐します。

その罪をデヴィッド(ブルース・ウィリス)に超能力で見抜かれてしまうことから2人の闘いが始まります。

ケビン(ビース)の能力

ここからはケビンのスーパーパワーについて解説していきます。

ケビンはビーストの人格になる事で能力が使えるようになります。

映画「スプリット」でケビンの肉体にビーストが降臨するシーンは神秘的で面白い演出だったのを覚えています。

声の雰囲気まで変わって全身に太い血管が浮き出た筋肉質のボディはまさに怪物といった感じで、かっこいいというよりは気持ち悪かったですw

まずビーストになって超人的な肉体を手に入れたケビンはジャンプ力が尋常じゃありません。

垂直の壁を壁をよじ登る姿はちょっと不気味でエクソシストを思い出しちゃいました。

さらに肉体の強度もアップして前作のスプリットでは女子高生のケイシーにショットガンで撃たれてしまいますが弾は貫通せず少し血が出た程度でした。

刃物で刺されても全く効かず逆に刃が折れてしまいます。

またビーストになったケビンは力もハンパではなく、

前作のスプリットでは自分のカウンセラーだったフレッチャー医師が裏切った事に激怒して、

彼女を羽交い締めにして、両腕の締め付ける力だけで背骨を負って殺してしまいます。

ケビンの別人格のデニスやパトリシアは自分たちの事を“人を超えた存在”だと強く信じています。

ケビンを演じたジェームズ・マカヴォイはX-MENシリーズのチャールズ・エグゼビアのプロフェッサーX役としても有名です。

ジェームズ・マカヴォイだからこそ悪のビーストを演じても違和感が無かったんだと思います。

もし他の俳優がビースト役だったら不自然な演技になってしまうと思うのでキャラクターとして成立しなかった可能性が高いです。

X-MEN最新作『ダーク・フェニックス』の6月の公開が楽しみです。

イライジャ・プライス|超頭脳の持ち主

サミュエル・L・ジャクソン演じるイライジャ・プライスは生まれる前の胎児の時から既に両手両足を骨折していて、骨形成不全症という難病を抱えて生まれます。

骨が脆いので軽い運動でもすぐに骨折してしまい、これまで94回も骨折して前作「アンブレイカブル」で右足を粉砕骨折してからは車椅子生活を送っています。

イライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)は体が弱い代わりに超頭脳の持ち主でデヴィッド(ブルース・ウィリス)をずっと正義のヒーローだと信じていて前作の映画「アンブレイカブル」ではあの手この手でデヴィッドを何としてもヒーローに覚醒させようとします。

そしてデヴィッド(ブルース・ウィリス)がビジランテ活動を始めてしばらくして、イライジャはデヴィッドにとんでもない真実を握手で触れる事で打ち明けます。

“ついに握手の時が来たな”という不敵な表情を浮かべるイライジャ。

イライジャと握手した時に、とんでもない光景をその能力で見てしまったデヴィッドは驚愕の表情を浮かべます。

なんとデヴィッドが唯一生き残ったあの列車脱線事故を引き起こした犯人はイライジャだったのです。

それだけではなく過去に起きた航空機爆破テロやホテル火災も全部イライジャの仕業だったのです。

しかもデヴィッド(ブルース・ウィリス)に語った犯行の理由が自分とは対極にある不死身の体を持つスーパーヒーローを探すためだったというのです。

“あまりに多くの人間を犠牲にした…お前を見つけるために”というサミュエル・L・ジャクソンのセリフがイライジャという人間の残酷さを物語っています。

もはや完全にイカれていますよね。

デヴィッドの通報により警察はイライジャの部屋から3大テロの物的証拠を発見して彼を重度精神障害者施設に収監します。

アンブレイカブルの続編となる「ミスターガラス」では不死身の肉体を持つデヴィッド(ブルース・ウィリス)と超人的なパワーを持つビースト(ジェームズ・マカヴォイ)を戦わせようと裏で糸を引く存在です。

果たしてイライジャ(サミュエル・L・ジャクソン)の真の目的は一体何なのか?

映画「ミスター・ガラス」ではまさに“スーパーヒーロー”に取りつかれてしまった男がなりふり構わず自分の欲望を満たそうとする恐ろしい姿が描かれています。

アメコミ映画と言えば今やサミュエル・L・ジャクソンは無くてはならない存在です。

キャプテンアメリカやアベンジャーズなど数々のマーベル映画やMCU作品にシールド長官として出演

その原点となっているのがアンブレイカブルで演じたイライジャという役どころなのは間違いありません。

2019年3月公開のキャプテンマーベルにも出演しているので、どんな真実が明らかになるのか映画を観るのが楽しみです。

ケイシー・クック|誘拐された女子高生の唯一の生存者

アニャ・テイラー=ジョイ演じるケイシー・クックは前作のスプリットでマカヴォイに誘拐されて唯一生き残った女子高生の1人です。

「スプリット」でジェームズ・マカヴォイ演じるケビン(人格はデニス)に誘拐された3人の女子高生の中でケイシー役のアニャ・テイラー=ジョイの演技が一番光ってました。

前作のスプリットでケイシー・クックは学校ではいつも騒ぎを起こす問題行動が多いクラスでも浮いた存在の女子です。

しかし彼女が学校でわざと騒ぎを起こしてることがスプリットの物語後半で明らかになります。

彼女が語った理由は騒ぎを起こせばクラスのみんなと離れていられるし、学校で居残りさせられるからと言うのです。

それは家に帰りたくないからでした。

家に帰れば叔父さんがいるから…

叔父さんに子供の頃に引き取られたケイシーはずっと性的虐待を受けていて心に深い傷を抱えていました。

しかしその心のトラウマが前作のスプリットでは彼女自身の命を救う結果に繋がります。

なぜなら彼女を誘拐したビーストはケイシーが虐待を受け心にトラウマがあることに気づいたため彼女を襲う事を止めるからです。

ビーストは心にトラウマを抱える人間は自分と同じ人生で苦悩している価値のある人間だと考えているからです。

スプリットでケイシーを演じたアニャ・テイラー=ジョイは今作のミスターガラスでも引き続き出演しているわけですが、彼女は2019年4月に公開予定の話題作「ニュー・ミュータンツ」にも出演しており、今ハリウッドで注目の若手俳優です。

アニャ・テイラー=ジョイは可愛いだけじゃなく演技も上手いのでこれから人気が出ると思います。

スプリットでは黒髪でしたが、DC映画のニュー・ミュータンツでは金髪でイメージチェンジしています。

前作のスプリットでケイシー(アニャ・テイラー=ジョイ)が子供の人格のヘドウィグを必死に説得しようとしているときの演技がとてもリアルで彼女の瞳に宿る恐怖心がとても生々しかったです。

今作のミスターガラスではアニャ・テイラー=ジョイの成長した姿やどんな演技が見れるのかが注目要素の一つです

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする